やったねたえちゃん!家族が増えるよ!が恐い理由

http://wirelesswire.jp/london_wave/201302010745.html
(リンク先は関連する記事の中で適当)件の動画は怖くて見ていないし、今後も見ることはないと思う。
あのサムネイルを見た瞬間、かわいそうとかひどいとかそういった感情がわかず、ただただ恐ろしかった。
例えるなら、アウシュビッツで薪のように並んだユダヤ人の死体をブルトーザで壕に落としているフィルムを見せられた心境(NHKシリーズ戦争の世紀のOPですね)。

この映像が世間ではワイドショーに流れて、やりすぎだとか可哀想だとか、あるいはハゲに謝れだとかプロレスとかいった形で反応されているのを見て、私は自分の感覚と世間の感覚のズレに驚いている。

これをもって、世界が狂っていて私が正気だと主張する気は無い。
けれど会田誠の展示会に人権団体が抗議するにも関わらず、こんな恐ろしいことが世間ではまかり通ってしまうということを不思議に思う。

と、いろいろ考えて自分にとって恐いものと恐くないものの基準を考えてみた
ブラッドハーレーの馬車→無理
人でなしの恋→おk
会田誠→おk
AKB→無理
やったねたえちゃん→無理無理無理

たぶん物語性なのかな、フィクションであれノンフィクションであれ、人物の背景が見えれば見えるほと怖くなる。
会田誠の画集に幸せな家族団らんの画の一枚も加われば、たちまち限界を超えそうな気がしてきた。